ロレックス Cal.4130ムーブメント
機能: 時、分、秒、クロノグラフ機能、ハック機能
駆動方式: 自動巻き
調整機構: マイクロステラナット
テンプ耐震装置: キフ・ウルトラフレックス
石数: 44石
クロノメーター認定: ○
パワーリザーブ: 72時間
振動数: 28,800振動/時
製造年: 2000年~現在
2000年、ロレックス技術陣の悲願であった完全自社生産クロノグラフ
ムーブメントCal.4130が登場。
ゼニス社のエル・プリメロCal.400をベースに独自改良を加えた前
ムーブメントCal.4030と比較すると、クロノグラフ機構の部品数を60%
も削減し、クロノグラフに関わるクロノグラフ針、30分積算計、
12時間積算計を稼動させるパーツを裏蓋側に集約させた。
さらに秒針の位置を9時位置から12時位置に変更し駆動配列を簡素化したことで
伝達効率を向上させ、アフターサービス時のメンテナンスも容易とした。
シングルブリッジ(片持ち式)だったテンプ受けがツインブリッジ
(両持ち式)になり安定性が増し、加えてテンプのあがき(上下位置)
調整も簡単になった。新たなリバーシングホイールを採用し
双方向への巻上げ効率が大きく向上。
パワーリザーブも52時間から72時間と大幅に増加し、
秒針を止めるハック機能も搭載された。これまでクロノグラフ針&
30分積算計用と12時間積算計用で2つあったリセットハンマーだったが、
新たにクラッチ中間車を搭載することで1つのリセットハンマーで
3つの積算針すべてを帰零できるようになった。
2007年にはヒゲゼンマイがパラクロムからブルーパラクロムに変更。
ブルーパラクロムはニオビウムやジルコニウムなどを含んだ合金で、
外部からの磁力の影響を受けにくく、これまでのヒゲゼンマイと比較し約
10倍の耐衝撃性を有しながら温度変化にも強くなった。
ゼンマイの色がブルーなのはデザインではなく、
耐久性を増す為に行なった焼きによる酸化膜である。
主な搭載モデル
ロレックス デイトナ
Ref.116520(ステンレススチール)
Ref.116523(ステンレススチール+イエローゴールド)
Ref.116519、Ref.116509(18Kホワイトゴールド)
Ref.116518、Ref.116528(18Kイエローゴールド)
Ref.116515LN、Ref.116505(エバーローズゴールド)
Ref.116506(プラチナ)